ここでもIT、で、エコ
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一人ひとりが100年後の未来を
イメージするために〜

誰もが100年後の地球をイメージできるよう、
研究の成果を分かりやすく「見える化」する

Q:

温暖化予測研究は、どのように役立つのでしょうか?

江守氏:

 私の役割もこの数年変わってきていて、予測の計算をするだけでなく、計算した結果をどのように使うかという部分に、活動の中心が移ってきました。そんな中で、計算した結果をただ単に伝えるだけでは、世の中の人が本当に知りたいことに答えられないのではないかと感じています。
 例えば、『温暖化によって社会や一般の人々にどのような影響があるのか』という質問を良く受けます。そういう人たちに温暖化の影響がどれくらいのもので、どれくらい確かな予測なのかということを伝えるために、影響評価の研究者、実社会の様々な意志決定者や一般の人々と一緒になって考えていきたいと思っています。

 今後を考えると、『100年後の未来をどれだけイメージできるか』が重要になってくると思います。今の人が生きているうちに温暖化で人類が滅亡するようなことはないだろうと思います。100年後も、そこまでではないかもしれない。しかし、気温が2〜3℃あがり、海面上昇などが進むと確実に人が生きづらい環境になっていくし、200年〜300年先では人類の危機になっているかもしれません。
 実際に『今年の夏は、すごく暑かったね』と誰もが感じる猛暑でも平均気温で言えば、平年より1℃程度しかあがっていません。それが年間を通じて、しかも2℃におよべば、どれだけの暑さになるでしょうか。これを回避するためには、今から社会の仕組みを変える必要があります。一人ひとりがこの問題をどうリアルに感じられるかで社会の行方は変わってきます。
 そういった観点からも、地球がどう変わっているか、対策を立てるとどうなるかが人々の目に見えるようになることが重要だと考えています。

 一方、研究者というものはニュートラルな立場でいなければいけないと考えています。『温暖化を防止しよう』という立場に偏ることなく、プラス・マイナス両面の影響をきちんと伝えていきたいと考えています。