
地球シミュレータは現在、長期温暖化予測だけでなく、より身近に変化を確認できる近未来の20〜30年後の温暖化予測にも活用されています。
また温暖化が進むと、微生物などの動きが活発になるなど生態系や土壌も変化するため、さらに温暖化が加速します。地球シミュレータによる、そうした生態系の活動が地球に与える影響も考慮した長期環境予測研究は、新知見としてIPCC第4次評価報告書に貢献し、現在ではさらにその高度化がはじまっています。他にも温暖化で強大化する台風の予測など、極端現象を対象とした実際の対策に役立つ研究も進んでいます。
地球シミュレータは世界各国の研究者から注目されています。温暖化研究においても、その予測成果は世界中の地域的に詳細なものであることから、カリブ海やコロンビアなどの高山地帯や、アンデス山脈の影響下にあるアルゼンチンの適応研究(環境の変化に対応する研究)などに役立てられています。
その他にも現在、世界8つの国と地域(イギリス、アメリカ、カナダ、フランス、イタリア、シンガポール、台湾、南アフリカ)、13研究所との共同研究が進められています。