「だいち」はオホーツク海の流氷観測も行っています。特に最近では、地球温暖化などの影響を受け、流氷が現れる時期やその動きの予測が難しくなっています。従来の衛星写真では、悪天候時には流氷の動きを補足するのが困難でした。「だいち」なら悪天候でも流氷の動きを確実につかむことができるので、船の航行安全にも役立っています。また、北極の海氷に温暖化が与える影響を観測するなど、環境面での期待も高まっています。
「だいち」が地球に反射させるマイクロ波は砂漠を(ある程度)透過するため、その地中にある水脈を発見することができます。実際に砂漠のオアシスを撮影してみると、その周りには川のように水脈が走っています。この技術を応用すれば、砂漠の緑化や灌漑農業への効果が期待されます。
また、海上に浮かぶ油膜を見つけることができるので、それをもとに大陸棚にある海底油田を発見するなど、資源調査にも利用されています。
「だいち」には、マイクロ波を反射させるセンサーに加え、より鮮明にカラーで地球の様子を撮影できるセンサーや地形を立体的にとらえることができるセンサーも搭載されています。これらを活用することで、例えば地図の作成や植物の分布を確認できる植生の調査、また、海洋汚染などの様子をとらえることができます。