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ITを活用したリサイクルシステム構築
〜社団法人電池工業会構築事例〜

平成15年11月18日(火)
社団法人電池工業会 小形二次電池再資源化推進センター
副所長 佐々木哲夫氏

NECソフト株式会社 第四SI事業部 
環境SIマネージャー 大山俊弘
資源有効利用促進法の施行と同時に再資源化推進センターを組織
 電池メーカー、電気器具メーカーで構成される社団法人電池工業会(以下JBRC・正会員21社、賛助会員企業61社)は、電池及び電池器具に関する調査研究、あるいは環境保全、再資源化等の施策と推進を行っている団体です。
 2001年4月、資源有効利用促進法の施行と同時に、その中に小形二次電池、いわゆる充電式電池のリサイクルを業務とするJBRC小形二次電池再資源化センターが組織され、回収から運搬、さらに再資源化までの実行管理を行っています。
図1. 小形二次電池(充電式電池)に関する法律規制 もともと、ニカド電池について、旧リサイクル法では、使用機器が第1種指定製品、電池そのものは第2種指定製品となっており、リサイクルマークの表示が義務づけられておりました。その後、施行されました新リサイクル法、資源有効利用促進法において、非常灯や誘導灯からパソコン、ビデオカメラなど幅広い分野で使用されている充電式電池、密閉型蓄電池という領域で指定再資源化製品となりました。
総合計約3万8,000におよぶ拠点から電池を回収し、
法定目標を上回る実績を達成
図2 回収スキーム  現在の法律では、回収した電池の総重量に対する再資源化の総重量の割合で、ニカド電池では60%以上、ニッケル水素電池では55%以上、さらにリチウム蓄電池では30%以上、鉛蓄電池では50%以上という数値の再資源化目標が定められています。JBRC小形二次電池再資源化センターでは、事務局5名の体制で、北海道から沖縄まで一般の電器販売店、自転車販売店、あるいは事業者の工場、自治体官公庁、総合計3万8,000拠点の協力を得て、電池の回収に取り組んでいます。回収拠点からインターネットを通じて回収依頼を受け、運送業者を介してリサイクルメーカーが引き取るというシステムにより、昨年度実績でニカド電池72%、ニッケル水素79&、リチウムイオン電池64%、鉛蓄電池50%と高い回収率を誇っています。
回収業務の効率化、回収率の向上に向け、新たなITシステムを導入
 JBRC小形二次電池再資源化センターでは、NECソフトともに3期計画の第1期として昨年度から新たな回収管理システムの構築を始め、本年(2003年)4月から運用を開始しております。第1期システムの目的と効果は以下4点があげられます。
  1. 新規登録、情報の変更、住所変更など、3万8,000の全国各地に散らばる回収拠点の管理をデータベース化
  2. 回収依頼の受付、運送業者への手配、運送中の状況の把握など、増大する回収業務の自動化
  3. リサイクルメーカーへの着荷重量による処理費用の精算、運賃の請求など、実績に基づいた諸費用発生根拠の把握
  4. 電池の重量など、各拠点からの回収状況および内容の統計を紙からデータベースへ移行
図3 システム概要  以上が、4月に導入したシステムが順調に運用を開始したことを受け、第2期として、この4月以降、9月にかけて構築したのが、会員管理システムです。現在、190社を超えた会員を抱えておりますが、発足当初からパソコンに手作業で入力するという処理をしていたものを、会員データベースとして整備しました。現在では、190社の入会順、あるいは、その入会時に、国の資源有効利用促進法の認定を受けた各社の認定番号、申請時の役員の名前等々を、まず基本データと、その後、変化の起こったところを書き加えて修正して管理し、JBRCの運営にかかわる運営委員の方、その他の委員の方についても、そのデータベース上で管理しています。
データベースとWebの連携でリサイクルシステムの促進を目指す
 続きまして、第3期計画中として現在進行しているのが、データベースと連携したホームページ管理です。従来のホームページでは、協力店の検索リストひとつとってみても、データベースとは別の管理で、データベースが変更されていても、ホームページ上の検索データは別には即時反映されません。それを、JBRCのサーバーにあるデータベースのデータと連携させ、拠点の検索、回収実績の公表、あるいは毎月増えている会員の追加掲載等をリアルタイムで行う計画です。また会員のみのIDアクセスを作成し、ある会員が、この半年あるいは1年の自分の回収実績を確認したいというときには、その部分のデータベースに入れるよう整備したいと考えています。
 今後も、このシステムの利便性を向上させ、リサイクルを促進し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
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